# 不登校・引きこもりのお子さんを持つ親御さんへ
## あなたの気持ち、痛いほどわかります
朝、お子さんを起こしても起きてくれない。
「学校に行きなさい」と言うのに疲れてしまった。
部屋から出てこない我が子を見て、胸が締め付けられる。
「私の育て方が悪かったのかな...」
「この子の将来はどうなるんだろう...」
「周りの目が気になって外出するのも辛い...」
そんな毎日を過ごしているあなた。
本当に、本当にお疲れさまです。
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## 私も同じ道を歩いてきました
### 我が家の体験
**長女のケース(6年間の不登校)**
中学生の時、いじめが原因で適応障害になり、6年間学校に行けませんでした。
毎朝「学校は?」と聞いては、娘の辛そうな顔を見る日々。
「なんで行けないの?」と責めてしまったことも数え切れません。
**17歳の女の子のケース(我が家で支援)**
引きこもりになった彼女を家で預かることになりました。
最初は部屋から出てこない日々が続き、
「本当にこの子は変われるのだろうか」と不安でした。
### でも、どちらも素晴らしい結果に
**長女は...**
定時制高校を卒業し、今では2人の子どもの母として幸せに暮らしています。
**17歳の女の子は...**
高校を卒業し、専門学校を経て就職。今も元気に働いています。
**不登校は終わりではありません。新しい始まりなのです。**
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## あなたに一番伝えたいこと
### あなたは悪くありません
「私の育て方が...」と自分を責めていませんか?
不登校は誰のせいでもありません。
- 学校環境の問題かもしれません
- お子さんの敏感さが原因かもしれません
- 現代社会の複雑さが背景にあるかもしれません
**でも、あなたのせいではありません。**
### お子さんも悪くありません
「怠けている」わけでも「甘えている」わけでもありません。
お子さんなりに、とても辛い思いをしています。
学校に行けない自分を、誰よりも責めているのはお子さん自身です。
### 今の状況には意味があります
お子さんが学校を休むのは、心の「休息」が必要だからかもしれません。
この時期に、親子でじっくり向き合える貴重な時間かもしれません。
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## 親としてできること
### ① 焦らないこと
**「いつになったら学校に行くの?」**
この言葉は、お子さんを追い詰めてしまいます。
回復には時間がかかります。
人それぞれのペースがあります。
焦りは逆効果になることが多いのです。
### ② お子さんの存在を認めること
**「学校に行っても、行かなくても、あなたは大切な我が子」**
この気持ちを伝えることが一番大切です。
条件付きではない愛情を示してください。
### ③ 小さな変化を見つけること
- 部屋から出てきた
- 「おはよう」と言った
- 一緒にテレビを見た
- 好きなものを食べた
どんな小さなことでも、変化があったら心の中で喜んでください。
### ④ あなた自身を大切にすること
お子さんのことで頭がいっぱいで、自分のことは後回しになっていませんか?
**まず、あなたが元気でいることが大切です。**
あなたが笑顔でいることが、お子さんの安心につながります。
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## よくある質問への答え
### Q: いつまで待てばいいのでしょうか?
**A: 明確な期限はありません。でも無期限でもありません。**
お子さんの状態を見ながら、少しずつできることを増やしていきます。
まずは家の中で安心して過ごせることから始めましょう。
### Q: 将来が心配で仕方ありません
**A: 私の経験では、必ず道は開けます。**
不登校の子どもたちには、普通の子にはない感受性や深い思考力があることが多いです。
それは将来の大きな財産になります。
### Q: 周りの目が気になります
**A: 気にしなくて大丈夫です。**
本当に大切な人は、あなたの状況を理解してくれます。
理解してくれない人の意見は、あなたの人生には関係ありません。
### Q: 兄弟姉妹への影響が心配です
**A: 正直に話すことが大切です。**
年齢に応じて状況を説明し、兄弟姉妹の気持ちも大切にしてください。
家族みんなで支え合う経験は、きっと子どもたちの成長につながります。
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## 実際の親御さんの体験談
**「息子との関係が変わりました」(43歳父親)**
高校生の息子が1年間引きこもりでした。最初は「なぜ学校に行かないんだ!」と怒ってばかり。でも二宮さんに「お子さんも辛いんですよ」と言われて、息子への接し方を変えました。今では息子から話しかけてくれるようになり、来年は通信制高校に転校予定です。
**「娘の笑顔が戻ってきました」(38歳母親)**
中学2年の娘が不登校になって2年。毎日泣いてばかりでした。二宮さんに「お母さんが笑顔でいることが一番大切」と教えてもらい、私が変わることから始めました。半年かかりましたが、娘も少しずつ明るくなり、最近は友達と出かけることもあります。
**「家族の時間が増えました」(45歳母親)**
息子の不登校で家族がバラバラになりそうでした。でも考え方を変えて「家族でゆっくり過ごす時間ができた」と思うようにしました。息子と一緒に料理をしたり、映画を見たり。学校には行っていませんが、家族の絆は深まりました。
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